■日本選手で「2ケタ以上の代表歴」は3人だけ!
それから32年、33シーズン目を迎えたJ1には16人の「10番」がいる。内訳は日本籍が11人、ブラジル籍4人、そして韓国籍1人。ブラジル人はいずれも代表歴がなく、外国籍選手では、FC町田ゼルビアの羅相浩(ナ・サンホ=韓国代表30試合)だけが代表歴の持ち主となっている。日本人も2ケタ以上の代表歴を持つのは柴崎岳(鹿島=60試合)、中島翔哉(浦和=19試合)、大迫勇也(ヴィッセル神戸=57試合)の3人だけ。日本代表出場歴のない選手も4人いる。
そして驚くべきことに、J1の20クラブのうち4クラブが、今季は「10番」の選手を登録していないのである。柏レイソル、清水、アルビレックス新潟、そしてファジアーノ岡山である。シーズンを迎えるときには不在だった「10番」にふさわしい外国籍の大物アタッカーをシーズン途中の補強で迎えようという意図だったのだろうか。ただ、現時点では、この4クラブには「待望の10番」は生まれていない。リーグの追加登録期限は9月12日である。
この連載では、過去に何回か「背番号」に関する記事を書いてきた。ヨハン・クライフで有名な「背番号14」、エウゼビオ、ゲルト・ミュラー、柳沢敦などの「背番号13」、そして日本代表で釜本邦茂が好んでつけた「背番号15」…。今回はいよいよ「背番号10」である。







