■W杯の10番が「同時期に3人いた」2つのクラブ

「10番」といえば、今日のファンにとっては、リオネル・メッシ(アルゼンチン)かもしれない。少し古いファンなら、やはりアルゼンチンのディエゴ・マラドーナだろうか。

「Jリーグ時代」に入ってからの日本代表では、ハンス・オフト監督時代のラモス瑠偉から、名波浩、中村俊輔香川真司南野拓実堂安律などのイメージがある。ちなみに過去7回のワールドカップにおける日本代表で10番をつけたのは、1998年が名波、2002年が中山雅史、2006年と2010年が中村、2014年と2018年が香川、2022年が南野となっている。

 2022年のワールドカップ・カタール大会には、32人の「10番」がいた。その所属クラブを見ると、やはりイングランドのプレミアリーグが多く、7人もの「ワールドカップ10番」を排出した。それに次ぐのは、フランスリーグアン。6人がそれぞれの代表チームで10番を背負った。パリ・サンジェルマンにメッシ、ネイマール(ブラジル代表)、そしてキリアン・エンバペ(フランス代表)がそろっていた頃だった。3人の「10番」を出したクラブは、他にエデン・アザール(ベルギー代表)、ルカ・モドリッチ(クロアチア代表)、そしてアセンシオ(スペイン代表)を出したレアル・マドリード(スペイン)だけだ。

(2)へ続く
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