
今回のtotoはJ1第26節の9試合と、J2第26節の4試合が対象となっている。過去のデータや直近の様子などから、分析を進めてみよう。
■連敗中の名古屋に「楽しみな要素」
前編では、京都サンガF.C.相手に勝利する声が16%に過ぎない東京ヴェルディが、勝点3を手に入れると予想した。ここでは、他にもファンの予想を裏切りそうなカードを紹介したい。
今回のカードで、勝利を予想する声が多いチームのひとつが、浦和レッズだ。名古屋グランパス戦開始まで48時間を切っても、公式サイトによると62%が勝利予想で投票している。
7位につけている浦和に対し、名古屋は16位。しかも、降格圏に沈んでいる横浜F・マリノス相手に0-3で敗れるなど2連敗中とあり、ファンの予想は妥当かもしれない。
クラブ・ワールドカップから戻った後、2勝1分1敗と上昇気配の浦和。だが、その内容は吟味する必要がある。
挙げた白星は、横浜FCと湘南ベルマーレ相手のもの。つまり、下位に沈んでいるチーム相手の勝利だったのだ。何より、今シーズン前半戦の対戦で、勝ったのは名古屋であることを忘れてはいけない。
また、連敗中の名古屋だが、楽しみな要素もある。シーズン開幕前からケガに泣かされてきたキャスパー・ユンカーが前節、今シーズン初得点を挙げたのだ。古巣との対戦で、一層の気合いが入ることは間違いない。
今シーズンの名古屋の苦戦は予想外だったが、驚きの結果を提供するのもまた、名古屋らしいとも言える。ここは名古屋が「甘い裏切り」を発揮して、勝利を持ち帰ると予想する。