■板倉滉、町田浩樹、高井幸大は順当か
まずGKから見ていくと、アジア最終予選全試合出場の鈴木彩艶(パルマ)と国内組のトップと言える大迫敬介(広島)はほぼ確定。もう1枚をどうするかが気になる点だ。
これまでのW杯では、98年フランス大会の小島伸幸、2006年ドイツ大会の土肥洋一(横浜FC・GKコーチ)、2010年南アフリカ大会の川口能活(磐田GKコーチ)、2022年カタール大会の川島永嗣(磐田)というように、ベテラン守護神を入れてGKチーム、そして代表全体の結束力を高める形がよく見受けられた。
そういった過去の事例を踏まえて、森保監督が前回同様に川島を呼ぶのか、それとも前回経験者のシュミット・ダニエル(名古屋)を抜擢するのか、若い世代の谷晃生(町田)、あるいは小久保玲央ブライアン(シントトロイデン)を入れるのか。悩ましいところではあるが、今回は長友佑都(FC東京)をチームに組み込むことを前提で若手を重視し、2024年パリ五輪でいい活躍を見せた小久保の選出がベストと判断した。
そして、DF陣に目を向けると、上記のように流動的な要素が多くて、非常に選考が難しい。CBに関しては、最終予選でもプレーした板倉滉(ボルシアMG)、町田浩樹(サンジロワーズ)、高井幸大(川崎)の3人は順当に選ばれるだろう。ケガがなければ、冨安、谷口、伊藤も入ると見られるが、冨安に関しては、関係者からも「次のW杯は難しいのではないか」という声が聞こえてきていて、別の人材を考えなければならなくなりそうだ。