
2026年北中米ワールドカップ(W杯)まで1年強。史上初の世界一を目指す日本代表の本格的なチーム強化はここからだ。
8大会連続出場権獲得を決めた3月の活動期間中にチームを激励に訪れた岡田武史元監督(現JFA副会長)が「W杯前年の調子がいいチームはだいたい本番ではうまくいっていない」と警鐘を鳴らしたというが、本当のその通り。第2次森保ジャパンの成否が決まるのは今後1年次第と言っても過言ではないだろう。
実際、今夏に移籍する可能性のある選手は少なくないし、ケガのリスクもある。実際、守備の要になるべき冨安健洋(アーセナル)は今季1試合しかピッチに立てていないし、来季開幕にも間に合わない公算が大。谷口彰悟(シントトロイデン)もアキレス腱断裂で長期離脱を強いられているし、2月に復帰したばかりの伊藤洋輝(バイエルン)も3月代表ウイーク直後に同じ負傷箇所を再発。今季を棒に振る形となってしまった。
DF陣の状況が不安定なのは、森保一監督にとっても頭の痛いところだろう。その状況を慎重に見守りつつ、今後のメンバー選考を考えていくと見られる。そんな時にいち早く2026年W杯メンバー26人を絞り込むというのは至難の業だが、今、ここで考察してみることにする。