■サプライズで安藤智哉に期待

 そこで、CB・右SB、右WBの3ポジションをこなせる関根大輝(スタッド・ランス)をまず抜擢。菅原由勢サウサンプトン)も来季のプレー環境次第ではあるが、4バック併用を踏まえてリストに入れた。左に関しても闘将・長友を加えて、町田や伊藤と併用できる体制を整えておけば、何とか乗り切れるだろう。
 そのうえで、「冨安に顔が激似」と話題の国内組・安藤智哉(福岡)をサプライズで選出したい。安藤は190センチの大型CBで、「近々海外クラブへ移籍する」という噂で持ちきりだ。福岡の副社長をシントトロイデンの立石敬之CEOが兼務している関係もあり、まずベルギーからスタートして国際経験を積むことになる可能性も少なくない。
 こういった意外な人材を組み込むことで、チーム全体に刺激を与えられる。実績重視の森保監督がいきなり大舞台に抜擢するかどうかは別だが、伸びしろのある選手にはチャンスを与えたいところ。まずは7月のE-1選手権(韓国)でどこまで存在感を示せるか。その一挙手一投足をしっかりと注視する必要がある。
(取材・文/元川悦子)
【「後編」につづく】

(2)へ続く
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