
今回のtotoはJ1第12節の8試合と、J2第11節の5試合が対象となっている。過去のデータや直近の様子などから、分析を進めてみよう。
■直接対決の「結果」は拮抗
前編では今節、首位の京都サンガF.C.が勝利して勝点24、2位柏レイソルが引き分けて勝点21と、現1、2位の間に3ポイントの差が開くと予想した。京都としては、首位を走り続けたいところだろうが、柏を乗り越えて首位奪還を虎視眈々と狙うチームが出ることになりそうだ。
前編で紹介した鹿島アントラーズと名古屋グランパスの対戦と同様、 近年、互角の戦いを繰り広げているのがサンフレッチェ広島と浦和レッズだ。特に広島にミヒャエル・スキッベ監督がやってきた2022年以降は、毎年、広島が順位で上回りながらも、広島から見て3勝1分2敗と直接対決の結果は拮抗している。
その両チームが対戦する。接戦のJ1で順位は離れているものの、4位の浦和は勝点19、10位の広島は同17と、2ポイント差しか開いてはいない。
この興味深い激突で、勝利を収めるのは、浦和になるだろう。
広島はスキッベ監督が言及しているように判定に泣かされる面もあったかもしれないが、2連敗しているのは事実。今シーズン複数得点が2試合しかない広島に対して、浦和が3試合連続で2点以上を挙げている点も見逃せない。また、シーズン開幕後に広島へ移籍し、今節出場すれば古巣対戦となる前田直輝が前節に交替出場しながら負傷でピッチを退くなど、ケガ人が続いているのも気がかりだ。
リーグ戦が連戦となっていた浦和はメンバーを変える可能性もあるが、現状の流れは浦和に分がある。スキッベ体制の広島に負けていないホームスタジアムで、4連勝を記録すると予想する。