■「コンディショニングコーチ」を選択したワケ

 樋口CCは今季から川崎フロンターレに所属している。長谷部茂利監督と水戸ホーリーホックで出会い、その後、アビスパ福岡でもタッグを組んだ。両者が共に仕事をするのは川崎で3クラブ目となる。
「父のような存在です」
 樋口CCがこう話す長谷部監督と出会う以前、AC長野パルセイロ・レディースのコンディショニングコーチを務めていた。1983年に北海道で生まれ、トレーナーとして活動の幅を広げている中で縁があって長野に飛んだ。
「前十字靭帯を損傷する選手が続出しており、それを改善してほしい」
 樋口CCは、こうしたミッションを受ける。それまで毎年3人も靭帯を損傷する選手がいることで、チームは困っていた。そのタスクを解決するため、樋口CCを招聘したのだ。他のクラブであれば「フィジカルコーチ」という肩書が付く中で、「コンディショニングコーチ」とあえて選択したのはこの時からだ。
「より予防(を意識したり)とか、怪我をしない体のために、(その中で)よりたくましく強くするっていう概念の中で“役割”って何だろうと考えたときに、フィジカルコーチよりもコンディショニングコーチという言葉を選びました」
 気持ちの熱さが、そのまま言葉になる。

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