【首位から最下位までわずか11差。J1オリジナル10・ビッグクラブの現在地(1)】浦和がトップと3差まで肉薄。上位グループの広島、鹿島含め、GW連戦が正念場か?の画像
鹿島アントラーズの鈴木優磨、サンフレッチェ広島のジャーメイン良、浦和レッズの松尾佑介 撮影:中地拓也

 4月下旬にAFCチャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)・サウジアラビアラウンドを控える川崎フロンターレと横浜F・マリノスと6月にFIFAクラブワールドカップを控える浦和レッズの前倒し分、ヴィッセル神戸の未消化分のゲームが16日に行われ、浦和、神戸、清水エスパルスがそれぞれ勝利。J1の順位は10節終了時点でトップに立ったアビスパ福岡が首位をキープ。同日に浦和に敗れた京都サンガも2位を死守した。
 しかしながら、改めて順位表を見ると、首位・福岡から最下位・名古屋グランパスまでの勝ち点差はわずかに11。11試合を終えた京都や3位・川崎フロンターレ、9位・浦和、10位・清水、18位・マリノスのようなチームもあれば、まだ9試合しか消化していない6位・サンフレッチェ広島もいて、まだまだ混沌とした状況なのは確か。現時点での順位は「あってないようなもの」と見てよさそうだ。
 そんな中、オリジナル10のビッグクラブの動向に目を向けると、明らかに状態が上向いているのが浦和だ。ご存じの通り、今季は19年ぶりのJ1タイトル奪還を掲げながら、開幕4戦未勝利という苦しいスタートを強いられた。3月末まではわずか1勝。チーム全体に危機感が募ったが、4月に入ってから清水、町田ゼルビア、京都の3勝。特に直近2連勝を飾ったのは大きな意味がある。

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