■DFラインからの「フィードの質」
見事なコンビネーション攻撃が出たのは、前半ではわずか2回。そのひとつは8分、DF瀬古歩夢を起点にMF堂安律-FW上田綺世-MF久保建英と1タッチでパスがつながって久保が右から侵入、中央に入れようとしたボールは相手に当たったがMF遠藤航が拾い、久保に縦パスを送ってシュートチャンスが生まれたとき(相手DFがクリア)、そして前半アディショナルタイム、DF板倉滉を起点にMF守田英正-MF三笘薫と縦につながり、三笘がシュート(大きく上に外れる)を放ったシーンだけだった。
日本の組織としての問題点はDFラインからのフィードの質が低かった(あるいは出そうとしなかった)ことだった。この最終予選が始まった頃のトリオは、谷口彰悟を中心に右に板倉、左に町田浩樹という組み合わせだったが、谷口が負傷で11月シリーズから欠場し、町田も負傷で今回チーム入りできなかった。
その結果、板倉を中心に右に瀬古、左に伊藤洋輝という組み合わせになったのだが、瀬古と伊藤からなかなかパスが出なかったのだ。現在の「3-4-3」の布陣ではDFのフィード能力が生命線とまで言えるほど重要なのだが、そこが効果的ではなかったことが、日本の苦戦のひとつの要因だった。
さらに、前線の選手たち、三笘薫、上田綺世、MF南野拓実といった選手たちも、どこかボールが足につかない様子で、小さなコントロールミスでプレーを苦しくしてしまっていた。
しかし、このような試合になった最大の要因は「コンディション」の差だった。