【鹿島、湘南、広島、柏が上位。名古屋は最下位。第5節終了のJ1を検証する(1)】鹿島が復調、湘南も無敗。柏も今季は上位争いか? 負傷者続出のG大阪は2人補強でここから上向きへの画像
湘南ベルマーレ 鈴木章斗、鹿島アントラーズ レオ・セアラ、サンフレッチェ広島 ジャーメイン良、柏レイソル 小泉佳穂 撮影:中地拓也

 2025年J1は序盤第5節が9日までに終了。AFCチャンピオンズリーグACL)参戦中のサンフレッチェ広島川崎フロンターレ、横浜F・マリノス、ヴィッセル神戸の4チームは1試合消化が少ない状況だが、現時点では4連勝の鹿島アントラーズが勝ち点12で暫定首位に立っている。開幕3連勝の湘南ベルマーレも直近2戦はドローに終わったものの、ここまで無敗で同11を死守。堂々の2位をキープしている。

 この2チームを同10の広島と柏レイソルが追走。昨季最終節まで優勝争いを演じた町田ゼルビア、4位だったガンバ大阪も同9で追いかけており、今季も上位争いは混沌とした状況になっているのだ。
 まず鹿島だが、2月15日の開幕・湘南戦を0-1で敗戦。黒星発進を強いられたが、続く第2節の東京ヴェルディ戦を4-0で勝利。名将・鬼木達監督が瞬く間に停滞感を打ち破ると同時に「勝ち切れる集団」を急ピッチで作り上げている。何よりも大きいのは鈴木優磨とレオ・セアラというリーグ屈指の2トップのゴール量産だ。鈴木優磨が3点、レオ・セアラが5点というのは、序盤としては上々の出来と言っていいだろう。
「彼の特徴をしっかりつかめてきたので、前よりやりやすさを感じています。距離感がよくなっているのも大きい。それが今、点を取れている要因だと思います」と直近8日の柏戦後に鈴木優磨も前向きにコメントしていたが、2人の良好な関係性が続けば、鹿島としては当面安泰だろう。あとは湘南戦以降、控えに甘んじている荒木遼太郎などをどう組み込んでいくか。鬼木監督が組み合わせの幅をどうを広げていくかが興味深いところだ。

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