■小畑裕馬「僕ができるものがあります」

 川崎に逆転負けを喫した2月26日の試合後のミックスゾーンで、小畑裕馬は暗い表情を見せていた。
――チームとしては敗戦したが個人としては手応えもあって、今後、さらにチームに貢献できるのでは
 そう聞いても、「もちろんネガティブなところだけではないです。でも僕自身、攻撃面を売りにしてる以上、ミスも多かったですし、後ろがそんなミスをしているとチームが不安定になっちゃうので、そこは本当突き詰めていかないといけないです。
 チームが失点を重ねている中で、僕だけじゃできない部分もありますけど、でも、僕ができるものがあります。その幅をどんどん広げていかないと、この立ち位置を掴み取るのはすごく難しいと思いました」と話す。
 ミスとは、この試合の67分の場面のこと。最後尾からつなごうとした中で、イメージが合わなかった。この日はチームが公式戦で初めて3バックを使用しており、こうしたミスも積み重ねていかなければいくことで、チームは蓄積ができる。挑戦しなければ、前進することはない。
 それでも、「試合に出ることは経験にも繋がりますけど、勝ちながら経験を積んでいきたい」とも言葉にして、チームとしての役割だけでなく、自分一人の能力もさらに高めて、勝利の確率を上げなければと悔しさを噛みしめる。

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