■不動産バブル崩壊で「どうなるのか」

 ちょうどこの頃、中国では鄧小平氏が権力を掌握し、「改革開放」つまり市場経済化を開始。経済発展が始まったところでした。中国はその後、高度成長を続け、今ではアメリカに次ぐ世界第2の経済大国となりました。

 そして、深センは世界有数の金融センターだった香港を控えていたので、急成長を遂げます。こうして、深センは超高層ビルや高級マンションが建ち並ぶ近代都市に変貌したというわけです。

 もっとも、今回僕が泊まっている、1泊2000円の安ホテルがある北部の沙井(シャジン)という街は中層ビルしかないとても庶民的な街で、なんか昔の香港にいるような気がしますが……。

 不動産バブルが崩壊し、経済発展がストップ。中国経済は不安材料だらけです。深センというのは街そのものがバブルのようなもの。これから、どうなるんでしょうか?

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