■迫力不足の東京Vは「監督が何とかする」
後藤「東京の3クラブの順番は、どうなるだろう」
大住「そうだね。東京ヴェルディはどうだった?」
後藤「ヴェルディの選手たちはね、本当にうまくなったんだよ。去年の初めに比べたら、若い選手が本当にうまくなった。清水エスパルス相手の前半なんて、本当にこれがヴェルディか、というくらいにきれいなパスがつながっていた。でもその分、前に行けなくなって、迫力不足になっちゃった。ボールは持っているんだけどチャンスまで至らない。で、後半は前からプレッシャーをかけてきた清水に1点取られて負けてしまった」
大住「ヴェルディは、ボールを取ってから相手ゴールまで行く速さやスプリントしている選手の多さが、チョウ・キジェ監督時代の湘南ベルマーレみたいに迫力があったのに」
後藤「それが魅力だったけど、うまくなった分、それがなくなっちゃった」
大住「ひとつレベルを上げるための段階にいるんだと思うんだけどね」
後藤「そうだと思う。あの監督ならうまくなった選手たちの尻を引っぱたいても、去年やっていたことをやらせるんじゃないですかね」
大住「僕と後藤さんの、城福浩監督への信頼は非常に厚いよね」
大住「新加入の平川怜はどうだった」
後藤「完全に押し込まれた状況で入れられたから、1人で立て直すのは無理だよな、という感じだった」
大住「すごく可能性のある選手だと思うんだけどね」
後藤「そうそう、久保建英が日本にいる頃、FC東京U-18時代に一緒に出ていたので若い頃から見ているけど、ボールの奪い方がすごく良い。前を向いたままボールを奪えるMFだよ」
大住「それにハートも強いと思うんだよね。ロアッソ熊本にいたときも素晴らしかった。点も取れるし、平川が入って大きな戦力になるかなと思ったけど、まだそこまでいっていないんだね」