【2025年J2「開幕前診断」ジュビロ磐田編】キャプテンに元日本代表GK川島永嗣 選手層は万全も…「わりきり」も求められるハッチソン采配【補強充実度「A」/J1昇格可能性「A」】【戸塚啓のJ2のミカタ】(2)の画像
日本代表のゴールマウスを守ってきたGK川島永嗣がキャプテンを務める  撮影/中地拓也
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■守備のブロックも底上げに成功

 J1昇格を狙うJ2リーグの有力チームのひとつ、ジュビロ磐田

 守備のブロックにも、頼もしい選手を迎え入れた。

 J2降格のサガン鳥栖からやってきたDF上夷克典は、DFラインのポジションをマルチにこなすことができる。182センチのサイズがあり、ビルドアップもスムーズだ。さらに、ロアッソ熊本で3バックを束ねていた江﨑巧朗も補強している。フィジカルに優れて空中戦に強く、昨年は全38試合に先発出場した。CBはリカルド・グラッサとハッサン・ヒルの外国籍選手がいるが、新加入の2人もスタメンを任せられる。ジョン・ハッチソン監督にとっては嬉しい悩みだろう。

 DF川口尚紀アルビレックス新潟清水エスパルス柏レイソルで、Jリーグ通算203試合出場の経験を持つ。右サイドが定位置だが、左サイドでもプレーできる。左SBは松原后が不動の地位を築いており、川口は西久保駿介と右SBを争うことになるだろう。

 GKのグループには、阿部航斗が新たに名を連ねる。アルビレックス新潟のアカデミーからトップへ昇格し、小島亨介(柏レイソル)や藤田和輝らとポジション争いを演じてきた。昨シーズンは決勝まで進出したルヴァンカップで、正GKを務めている。

 磐田のGKグループは、主将に指名された川島永嗣、32歳の三浦龍輝、それにアカデミー出身で大卒ルーキーの西澤翼が顔を揃える。阿部は持ち前のビルドアップとプレーエリアの広さを生かし、定位置争いを激化させていくだろう。

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