【2025年J2「開幕前診断」ジュビロ磐田編】2年連続2ケタ得点FWが加入、中盤のポジション争いは苛烈…攻撃的な4-3-3でJ1を狙う【戸塚啓のJ2のミカタ】(1)の画像
アビスパ福岡から加入したFW佐藤凌我  撮影/中地拓也

■J2で実績アリの佐藤凌我が前線に加入

 J2リーグの有力チームを展望するシリーズの第3回は、ジュビロ磐田を取り上げる。

 オフの移籍市場では、昨シーズン得点ランキング3位タイのFWジャーメイン良のサンフレッチェ広島移籍が大きく報じられた。パリ五輪代表CB鈴木海音、26試合出場のMF平川怜も揃って東京ヴェルディへ移籍し、チームの支えとなってきたMF山田大記が現役から退いた。DF伊藤槙人、MF金子翔太、MF藤川虎太朗らもチームを離れている。

 その一方で、即戦力を大量に獲得した。

 ジャーメインが抜けた前線には、FW佐藤凌我をアビスパ福岡から獲得した。福岡で過ごした23年、24年はケガの影響もあって得点を伸ばせなかったが、プロデビューを飾った東京ヴェルディでは21年、22年に13ゴールをマークしている。プレータイムを刻めば、2ケタ得点は計算できるはずだ。

 前線には昨シーズン7得点のFWマテウス・ペイショット、セレッソ大阪から完全移籍に切り替わったFW渡邉りょうも控える。誰がスタメンでピッチに立っても、対戦相手に脅威を与えられるだろう。

 今シーズンからチームを指揮するジョン・ハッチソン監督は、4-3-3を採用することが予想される。CFの候補はペイショット、渡邉、佐藤の3人だが、彼らのうちふたりを縦関係で起用することも考えられる。

 中盤には金子大毅が加入した。湘南ベルマーレ浦和レッズ京都サンガF.C.でプレーしてきた26歳は、ボール奪取能力と展開力に優れたハードワーカーである。

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