【24年”森保ジャパン”が手にした「アジアでの収穫」と「世界への課題」(2)】3バック導入が生んだ伊東純也&堂安律、三笘薫&中村敬斗の共存……今後の強豪国戦で起用されるであろう選手もの画像
サッカー日本代表の堂安律、伊東純也、三笘薫、中村敬斗 撮影:中地拓也

”森保ジャパン”における攻撃的な3バックの導入で、大きな動きを見せたのは左右ウイングバックと2シャドーだ。

 3ー4ー2ー1のお披露目となった6月のミャンマー戦では右ウイングバックが菅原由勢サウサンプトン)、左が中村敬斗(スタッド・ランス)という並びで、2シャドーは堂安律(フライブルク)と鎌田大地(クリスタル・パレス)のコンビ。そして次のシリア戦では堂安と中村のウイングバック、久保建英(レアル・ソシエダ)と南野拓実モナコ)という組み合わせだった。ともに5−0と大勝した2試合で、森保一監督に最もアピールしたのは中村だろう。
 ミャンマー戦でフル出場、シリア戦で45分プレーした中村は2得点1アシストと活躍。特にミャンマー戦の先制点は鎌田の縦パスに、中村が左から抜け出して中に切り返し、右足を振り抜くという技巧的なゴールだった。
 中村自身の評価ということもあるが、攻撃的なサイドアタッカーをウイングバックで起用するというプランに関して、森保監督をより前向きにさせる好材料となったはず。2シャドーと絡むサイドアタックの破壊力もさることながら、ウイングバックとしての守備も精力的にこなしたからだ。ミャンマー戦は相手を押し込む時間が長かったが、シリア戦は日本がわの守備局面も多く発生する中で、攻守両面での奮闘が目を引いた。

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