■すでに固めているイメージ
そのために必要とな上海戦の勝利に向けて、すでにイメージをしっかりと固めている。
「首位を走ってるチームで、失点も少ないですけど、握られる展開は国内リーグではあまりないので、しっかりまずボールを握るところで、心理的にいつもと違う感覚を引き出したい」
こう話すと、「試合終盤に得点が多く、入りに失点が多い」とデータを引き出す。そして、「全員の力で、90分を通しての試合のマネジメント、チームで合わせてやっていくことが必要になる」と説く。
「単純なクロスにはかなり強いですけど、負けている試合を見ると、中盤3枚の緩さだったり、ニアゾーンに走られたときの対応だったりに、スキはある。そこを突いていければいい」
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重要な試合を翌日に控え、それぞれがそれぞれの思いを胸に秘めていた。すべてが本心ではないだろう。あえて奮い立たせている部分もあるかもしれないし、揺れる気持ちをピッチにぶつけようとしている選手もいる。
そんな気持ちが上海のピッチの上でどのようなプレーとなって表れるのか。キックオフは、日本時間で10月23日21時だ。
(取材・文/中地拓也)