J2ヴァンフォーレ甲府のMFアダイウトンが、1試合2得点を決める活躍でチームを勝利に導いた。特にボール奪取からネットを揺らすまで「自己完結」している2点目に、ファンが驚きの声を上げている。
甲府は10月5日、J2第34節ファジアーノ岡山戦の開始前にセレモニーを行った。Jリーグ通算300試合出場を達成したアダイウトンに、家族からの花束贈呈が行われたのだ。
アダイウトンが来日したのは2015年のことだった。当時J2を戦っていたジュビロ磐田に加わり、39試合17得点という活躍で、J1昇格に貢献した。
2020年にはFC東京へと完全移籍。昨季までJ1での戦いを続けてきたが、今季久々にJ2の舞台へと戻ってきた。甲府へと完全移籍で加入したからだ。
開幕戦はベンチスタートだったが、第10節以降は先発に定着。前節までに9ゴールを挙げ、チームの最多得点者となっていた。
岡山戦に先発すると、2022年以来となる2ケタ得点に到達した。両チーム無得点で迎えた後半11分、ペナルティーエリア手前でボールを受けると、右足を強振。豪快にゴールネットを揺らした。
この先制点にもSNSでは驚きの声が上がったが、2点目もアダイウトンらしさ全開だった。1点目を奪ってから2分後、圧巻のプレーを見せる。
自陣深い位置へと戻っていたアダイウトンだが、岡山の最終ラインでボールが動く様子を見ていると、スイッチを入れる。長い距離を走って相手DFに詰め寄ると、狙いすましたようにボールを奪う。さらに一気にゴールへにじり寄ると、いとも簡単にゴールを陥れてしまった。