J1川崎フロンターレのFW山田新が、今季リーグ戦15得点に到達した。見事なループシュートのみならず、パスを出した脇坂泰斗にも称賛の声が寄せられている。
川崎は10月5日、J1第33節でFC町田ゼルビアと対戦した。相手は首位から陥落したとはいえ、いまだ3位につける上位チーム。川崎としては、十分に警戒しなければいけない相手だった。
前回の対戦では、ホームで0-1で敗れていた。川崎としてはリベンジの気持ちもあったはずだが、開始13分に先制点を奪われてしまった。
それでも、主導権を握っていたのは川崎だった。前半28分には、左サイドバック三浦颯太がダイナミックな攻撃参加からゴールまで陥れて同点とする。試合を振り出しに戻すと、さらに川崎が加速した。
川崎は前半のうちに逆転に成功する。山田が、見事なループシュートを決めたのだ。
きっかけは、相手のミスだった。町田GK谷晃生のキックが、味方ではなく川崎の選手へと向かってしまう。軌道の先にいたのは、川崎MF脇坂。脇坂からの1タッチパスを受けた山田は、こちらも1タッチでシュート。選んだのはループシュートで、GK谷、カバーに戻った望月ヘンリー海輝と、2人の日本代表の頭上を越えて逆転弾が決まった。
こう記すと単なる幸運のように思えるが、高い技術が詰まったゴールだった。