■15位・京都と11位・川崎が「下剋上」

 続いては、2位ヴィッセル神戸と15位京都サンガF.C.の戦いだ。こちらは下剋上が起こりそうだ。

 近年の両クラブの成績を見れば、神戸に軍配が上がりそうだが、対戦成績で上回るのは14勝3分12敗の京都。しかも、ホームでは9勝5敗と京都の優勢が明らかだ。

 京都はここ2試合勝利がないが、夏場からの逆襲は多くの人が知るところ。白星を取り戻す意欲も手伝い、京都が勝利をつかみ取ると予想する。

 3位のFC町田ゼルビアも、11位の川崎フロンターレに屈することになりそうだ。

 今シーズン苦しんでいた川崎だが、中断期間明けからは3得点が3試合、前節には5得点と、その爆発力が戻ってきた。対照的に町田は、中断期間明けは8試合で2勝のみ。対戦相手による分析もあってか、調子が下降気味だ。

 ここ2試合無得点の町田に対し、川崎は歯車がかみ合い出した印象がある。現状で上回るのは川崎だろう。

 4位の鹿島アントラーズも、14位のアルビレックス新潟を相手に苦しむことになりそうだ。

 鹿島にとって何より痛いのは、濃野公人の負傷離脱だ。大卒ルーキーの右サイドバックながら、前節の湘南戦では2得点するなど9ゴールを挙げる活躍ぶり。だが、その湘南戦で負傷し、右膝外側半月板損傷と診断された。治療期間は非公表だが、長期離脱となりそうだ。

 対する新潟も、3連敗中。そうした状況を突き合わせると、前回対戦に続き、ドロー決着が濃厚だ。

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