■アギーレ監督を支える「レジェンド」

 アギーレ監督に取って心強いのは、アシスタントコーチにラファエル・マルケスが就任したことだろうか。

 スペインのFCバルセロナでセンターバックあるいはボランチとして一時代を築き、メキシコ代表には18歳でデビュー、2018年のワールドカップ・ラウンド16、ブラジル戦を最後に引退するまで146試合に出場し、19ゴールを記録。2002年大会からワールドカップに5大会連続出場し、そのすべてでキャプテンを務めたレジェンド中のレジェンドである。 引退後、2022年からバルセロナBの監督を務めていたが、アギーレ着任とともにメキシコ代表のコーチとなった。

 選手としての実績、39歳までトップクラスでプレーした経験、そしてカリスマ性など、近い将来にメキシコ代表監督になるのは間違いない存在と言っていいマルケス。クラブを率いても代表チームもこれまで「長期政権」などなかったアギーレ監督だけに、2026年のワールドカップ時にマルケスが率いている可能性も十分ある。

 ともかく、アギーレ監督のミッションは、2026年6月11日にメキシコシティで開幕戦を迎えるワールドカップで戦えるチームをつくることだ。そこに向けて、10月15日には「ホーム第1戦」としてグアダラハラにアメリカ代表を迎えての親善試合を行う。

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