■世界的な名声を持つ「国外組」は
かつて、メキシコはFWウーゴ・サンチェス(レアル・マドリードなど)やDFラファエル・マルケス(バルセロナなど)と、世界的な名声を持った選手を生み出した。しかし、近年ではなかなかそうしたクラスの選手が出てこない。「国外組」8人の内訳を見ても、プレミアリーグは1人(DFフリアン・アラウホ=ボーンマス)だけ。イタリアのセリエAも1人(DFホアン・バスケス=ジェノア)、スペインのリーガも1人(GKアレックス・パディーリャ=アスレティック・ビルバオ)と、やや寂しい。
他の5人は、オランダが1人(FWヒメネス=フェイエノールト)、ロシアが2人(DFセサル・モンテス=ロコモチフ・モスクワとMFルイス・チャベス=ディナモ・モスクワ)、ギリシャが1人(MFピネダ=AEKアテネ)、そしてサウジアラビアが1人(FWフリアン・キニョネス=アルカディシャ)となっている。
「今は呼んでいないベテラン選手たちも視野に入っている。問題になるのは、メキシコ人かどうか、サッカー選手か、走って戦って、国のために全力を捧げる覚悟があるかどうかだけだ」
アギーレ監督はそう強調する。いずれにしても、国内リーグから若いタレントを発掘し、2026年のワールドカップまでに世界と戦うことができるチームに鍛え上げなければならない。