■町田とは違って「無駄遣いが多い」浦和

――監督交代は意外なタイミングでした。

大住「遅すぎだよ」

後藤「スコルジャがずっとやっていてくれれば、何の問題もなかったんだけどね」

大住「続けていたら、昨オフのような補強はしなかったかもしれないけどね。補強が活きたかどうかは別として」

後藤「FC町田ゼルビアとは正反対で、浦和は無駄遣いが多い。何人補強して、何人手放したことか。昔から、補強をしては手放すことを繰り返してきたチームだけど」

大住「問題は補強ではなく、シーズンの半ばでチームの中核の選手が4、5人もチームを離れていっちゃうということだよね(6月に岩尾憲、7月にオラ・ソルバッケン、アレクサンダー・ショルツ、酒井宏樹が移籍)。出番のない選手が出ていったり、若い選手(8月に伊藤敦樹)がヨーロッパに引っ張られるのはしょうがないと思うけど、ベテランが離れていくというのは何か問題があったんじゃないかな。そういう現象だけでも、ヘグモ監督の下ではうまくいっていなかったんじゃないかと想像できる」

――監督選びに問題があったのでしょうか。

大住「監督というのは、実際に来てみないと分からないことはある。とはいえ、これはダメだという見切りがすごく遅かったよね。2年契約だったらしいから、また違約金の支払いでお金を無駄にするという思いがあったのかな。でも、少なくとも夏の中断期間の前に代えるべきだったと思うけどね」

後藤「選手の出入りが激しすぎるし、新監督を連れてくるのはいいけど、前任とまったく違う路線の人を連れてきたとかさ。そういうことがずっと続いていたじゃない。一貫性を保って、こういうクラブにするんだという考えに沿って人を連れてこないといけないわけでしょ。だから、クラブの体質の問題だろうね」

大住「まあ、そうだろうね。チームを強くするための補強のルートが、すごく弱い感じがするよね。自分たちでヨーロッパのサッカーを見て評価をするんじゃなくて、どこかを通じて評判だけで連れてくるみたいな感じがする。実際のところは分からないけど、ずっと成功していないことは確か。リカルド・ロドリゲスやスコルジャは良かったと思うけど、長続きさせられなかった」

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