■中谷「全体として守備への意識がすごく高まった」

 三浦が4月28日の鹿島アントラーズ戦で右膝の重傷を負った後は福岡将太とコンビを組んでいるが、福岡も11日の柏レイソル戦ではパリ五輪帰りの細谷真大をガッチリマーク。反転からシュートに持ち込まれるシーンはあったが、失点は確実に防いでいた。そのように守備陣全体を底上げしているのも中谷加入の大きな効果と言っていい。

「チームとして全体として守備への意識がすごく高まったと思うし、昨年は分かんないんですけど、しっかり結果として表れてはいるので、これを継続しながらどっかでチャンスは来ると思うので、まだまだ上を目指しながらやっていきたいです」と中谷は堅守を研ぎ澄ませてタイトルを取りに行くつもりだ。

 もう1人の一森にしても、柏戦でナイスセーブを連発。「この守護神がいればそうそう失点しない」という能力の高さと存在価値を改めて実証した。

「細谷選手は五輪を見させていただいて、怖い選手だなと思って警戒していたけど、守備陣がコースを切ってくれて、うまく守れましたね。マテウス・サヴィオジエゴの左サイドからの攻めも質で上回られたと思うけど、何とか無失点に抑えられました。

 ただ、もっともっと未然に防ぐプレーは増やさないといけない。監督からも言われていたんですけど、攻めてる時のリスクマネージメントとか、絞るところの改善とか、そのあたりも後ろからもっと声をかけてやっていくことが大事だと思います」と一森は守備のレベルを一段階引き上げ、鉄壁の組織を構築したいと考えているという。

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