■小笠原満男氏の「息子たち」よりも…
センターバックが充実しているのは、偶然のことではない。若い世代では、確実に信頼できるDFが育ってきているのだ。
パリ・オリンピックの開会式が行われた7月26日、東京の味の素フィールド西が丘で「JリーグU-15選抜対トッテナム・ホットスパーU-15」という興味深い試合が行われた。「Jリーグインターナショナルシリーズ」でトッテナムが来日して、ヴィッセル神戸と対戦したのに合わせて行われた試合だった。
Jリーグ選抜として小笠原満男氏、田中隼磨氏の息子たち(小笠原央、田中琉磨)が出場して話題になった試合だったが、この試合でも日本のセンターバックの強さが目を引いた。
この試合でセンターバックを務めていたのは倉橋孝輝(鹿島アントラーズ)と熊田佳斗(大宮アルディージャ)だったが、トッテナムのFWを完全にコントロールし、前半5分に失点した以外は、ほとんどチャンスも作らせず、トッテナムは80分間でシュートわずか3本に終わった。