昨季の王者の勝利を「72%」が予想も…
今回のtotoは、J1第5節の9試合とJ2第7節の4試合が対象となっている。過去のデータや直近の様子などから、分析を進めてみよう。
Jリーグの今シーズンは始まったばかりで、まだまだ先は見通せない。だが、totoの投票状況を見てみると、今期のこれまでのチーム状況へのある程度の世間の見方がうかがえる。
本稿執筆時点で、toto公式サイトが発表している投票状況で最も「支持率」が高いのが、北海道コンサドーレ札幌に対するヴィッセル神戸の「勝利」予想だ。神戸は昨季の王者であり、一方の札幌はオフの流出にケガ人続出と戦力が整わないままで、ここまで1得点で3連敗中。引き分けの予想も捨てられないが、神戸勝利の予想が72%にのぼるのも無理はない。
一方で、高い支持率に疑問が浮かぶものもある。名古屋グランパス戦での横浜F・マリノスの58%という勝利予想である。
横浜FMは昨季のJ1準優勝チームであり、2シーズンぶりのタイトル奪還を狙っている。一方の名古屋はここまで4試合で完封負けが3つあり、前節ようやく今季初勝利を挙げた。横浜FMの勝利への支持が傾くのも致し方なく思える。
だが、このイメージは果たして正しいのだろうか?
横浜FMと言えば近年は攻撃サッカーの印象が強いが、ここ数年は得点力は落ちている。開幕戦は終了間際に劇的な勝利を収めたが、シュート本数は5本止まり。ホーム開幕戦の第2節では、アビスパ福岡に完封負けを喫している。
一方の名古屋も、鹿島アントラーズに3点を献上した開幕戦から3試合連続無得点。前節は2得点したものの、いずれもセットプレーからと得点力に不安は残る。だが、第2、3節では1失点ずつ、前節は完封と、守備は安定の兆しを見せている。
昨季の対戦は、2試合ともにドローだった。新監督の下で攻撃サッカー継続がまだ不透明な横浜FMと、守備の安定を肝とする長谷川健太監督率いる名古屋の現段階での対戦は、ドロー決着が妥当だろう。