【今季2勝目の浦和レッズ。J1・5試合を終えての現在地(2)】浮上のカギは“中盤の連動性”。ベテラン・岩尾憲がチームにもたらすものとは……「形を作ることが目的ではなくて」の画像
浦和レッズの岩尾憲 撮影:中地拓也

 アビスパ福岡戦でチームにポジティブな変化をもたらした1人がベテラン・岩尾憲だろう。序盤4試合の浦和は、サミュエル・グスタフソンがアンカーに入り、インサイドハーフ(IH)に伊藤敦樹小泉佳穂が並ぶ形だったため、35歳のMFは外から試合を見る形になっていたが、「いかにして中盤の連動性を高め、より効果的なビルドアップをしていくか」を彼自身、熟考していたという。

 これまでの浦和は足技に秀でるグスタフソンがあまりポジションを変えずに起点を作ろうとするあまり、そこを狙われ、ボールを奪われてカウンターを繰り出される場面が少なくなかった。岩尾はそれを阻止するため、できるだけ彼と近い距離にいて、サポートするように試みていた。

「最初は相手もプランを持って守備してくる分、こちらの立ち位置を整理できている。そこで敦樹とも目を合わせながら、サミュエルともコミュニケーション取りながら、少しずつポジション変えながらやりました。ただ、自分たちも迷いながらやっている分、あまり効果的にボールを運ぶ、剥がすことができなかった」と彼自身も不完全燃焼感を吐露する。

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