■浦和浮上のポイントとなる最適解
目下、指揮官の中では「自ら引っ張ってきたグスタフソンが絶対的中心」という位置づけなのだろうが、彼が外れる形もあっていい。むしろ岩尾がアンカーに入った方がタテへの意識が高まるという見方もある。そういったトライも見せてほしいところだ。
多様な組み合わせが期待されるのは、両ウイングも同じ。特に左は大久保が戻ってきたことで、大久保、松尾佑介、関根貴大を柔軟に使うことができる。右についても前田直輝だけでなく、オラ・ソルバッケン、大久保、関根と選択肢が広がる。そこからいち早く、最適解を見出すことが、浦和浮上のポイントと言っていい。
福岡戦でのホーム初勝利を機に、彼らは本当の意味での「優勝候補筆頭」になれるのか。まずは4月3日のFC東京戦、7日のサガン鳥栖戦の連戦の動向を慎重に見極めたい。
(取材・文/元川悦子)