■甲府は外国人選手の質量がJ2屈指
昨シーズン8位の甲府は、開幕節で大勝した。徳島ヴォルティスを5対1で下したのだ。
J2リーグ開幕前にAFCチャンピオンズリーグのラウンド16を戦った甲府は、他チームに比べて仕上がりが早い。そのアドバンテージが、徳島戦ではスコアに反映された。
戦力も充実している。CB孫大河、CB今津佑太、右SB飯田貴敬、MF三沢直人らを獲得したのにに加えて、J1のFC東京で実績を残したMFアダイウトン、清水で4シーズンを過ごしたブラジル人MFヘナト・アウグストも補強している。さらにはジュビロ磐田に3シーズン在籍したコロンビア人FWファビアン・ゴンザレスが、背番号11を着けてプレーしている。
2月に40歳となったFWピーター・ウタカも健在で、開幕節では途中出場からゴールを決めている。外国人選手の質と量はJ2トップと言っていいだろう。
昨シーズンは9月中旬からACLとの並行日程をこなしながら、40節にJ1昇格プレーオフ圏の6位に浮上した。しかし、最終節で勝点が同じ山形に敗れ、8位でシーズンを終えている。
それでも、優勝したFC町田ゼルビアに1勝1分と勝ち越した。2位のジュビロ磐田とは1分1敗だったものの、3位の東京ヴェルディとは2分けで、4位の清水エスパルスとは1勝1分だった。
23年から采配をふるう篠田善之監督のもとで、確実に積み上げたものがある。リーグ戦に力を注げる今シーズンは、J1昇格争いを演じていくはずだ。