オランダ1部のNECでプレーする小川航基が、オランダカップ準決勝でゴールを決めた。オランダでの今季公式戦11点目を挙げる活躍ぶりに、日本のファンは代表チーム招集希望の声を上げている。
小川が、また決めた。現地時間2月27日に開催されたオランダカップの準決勝で、チームの窮地を救うゴールを挙げたのだ。
小川は昨年7月、初のヨーロッパ移籍を果たした。ただし、26歳の誕生日を迎える約1か月前と、決して早くはない海外移籍だったかもしれない。
それまでの歩みも、決して順風満帆ではなかった。高校時代に注目を浴びてジュビロ磐田でプロキャリアをスタートさせたが、なかなか出番に恵まれなかった。期限付き移籍した水戸ホーリーホックやJ1から降格した磐田にてJ2リーグで数字を残すようになったが、輝き切れずにクラブを離れた。
だが、2022年に加入した横浜FCで一気にブレイク。生まれ育った地元のクラブを、リーグ戦26ゴールの活躍でJ1昇格に導いた。2023年のJ1半年間でも実力を示すと、期限付き移籍ながらNECからのオファーを勝ち取った。
快進撃はオランダでも続いた。リーグ戦では開幕戦から2試合連続ゴール。しばらく得点がない時期もあったが、現在ではリーグ戦通算7得点までに数字を伸ばしている。
また、見逃せないのが一発勝負のトーナメントでの活躍だ。オランダカップでは、準々決勝までに3試合連続得点。チームを準決勝へと押し上げてきた。
その活躍ぶりは、カンビュールとの準決勝でも続いた。1点を追う後半15分、同点ゴールを決めたのだ。
右CKをニアサイドで合わせたものだが、鋭い一撃だった。味方が相手選手2人を引きつけた裏に走り込み、ハーフボレーでゴールネットを揺らした。