２０２４年のＪリーグが開幕した。Ｊ１では１０試合が行われ、それぞれ熱い戦いが繰り広げられた。開幕節から浮かび上がった今シーズンの行方、そして優勝候補や降格チーム、新天地を求めた選手たちを、サッカージャーナリスト重鎮の大住良之と後藤健生がズバリ徹底分析する。
■優勝の可能性があるのは「現状５チーム」
――優勝を争うチームは見えてきましたか。
後藤「可能性があるチームを挙げるなら、いくつかに絞れるんじゃない。サンフレッチェ広島、鹿島アントラーズ、ヴィッセル神戸、それと大住さんはダメだと言ったけど横浜Ｆ・マリノスは良くなるかもしれない。川崎フロンターレもね」
大住「あとは浦和レッズのエンジンがかかるのがいつ頃か、という話だよね」
後藤「そうそう。浦和はちょっと時間がかかりそうでしょ」
大住「もし、エンジンがかかった時点で優勝争いが混戦だったら、追いつく可能性は十分あると思うけど。マリノスだって良くなる可能性はあると僕も思っているよ。もしかしたら危ないなという予感がするだけで。僕が優勝候補を挙げるなら、広島、鹿島、神戸に浦和が絡むかくらいかな。川崎をどうするか」
後藤「候補に入れるのは、浦和よりも川崎か横浜じゃないかな」
大住「ただ、ＡＣＬという要素が絡んでくるからね」
