■「自分の経験を未来の日本サッカー界のために生かしていきたい」
「同じアジア人のソン・フンミン(トッテナム)がプレミア得点王になれたんだから、日本人FWにも可能性があると僕は強く思います。
僕がサウサンプトンにいた時代には、プレミアで2年連続で2ケタゴールを挙げたリッキー・ランバートを筆頭に、ジェイ・ロドリゲス(バーンリー)、アダム・ララーナ(ブライトン)など得点力に秀でた前線のプレーヤーがいました。彼らを見て感じたのは、やっぱりFWとしてのベースの動きを確実に理解し、実践する力なんです。個人戦術や基本技術や動きがきちんとできないと最高峰レベルには到達できない。
僕が今、子どもたちに教えれば、10年後の日本代表に引き上げることができるかもしれない。そうやって自分の経験を未来の日本サッカー界のために生かしていきたいです」
セカンドキャリアに向けて意欲満々の李。果たして彼が指導するFWがどうなっていくのか。長い目で見守りたいものである。
(取材・文/元川悦子)