■「ポイントは誰がラッキーボーイになるか」
そういったキャリアを歩んだからこそ、彼は次世代のFW育成に強くこだわっている。それと同時に現代表FWにも期待を寄せている。今の森保ジャパンは「史上最強」の呼び声が高いが、李自身もその評価には賛同する。ただ、2024年1~2月のアジアカップで5度目の王者に輝けるか否かは、点を取るべき人間が決められるかにかかっている。
「浅野(拓磨=ボーフム)、前田大然(セルティック)、上田綺世(フェイエノールト)、細谷真大(柏)とFW候補は有望な選手が揃っていると思います。ポイントはその中で誰がラッキーボーイになるかですね。FWはチャンスをつかみ取った人だけが成功できる。そこは肝に銘じてもらいたいですし、誰が抜け出すか見ものですね」と彼は後輩たちの奮起に期待する。
そういったタレントたちの中からいずれプレミアリーグで活躍する人材が出てきてほしいという願いも李にはある。それは自分自身がケガで思うようにプレーできなかった悔しさがあるからだろう。
岡崎もレスター時代にプレミアリーグ制覇を達成しているが、ジェイミー・バーディーという傑出した点取り屋と2トップを形成し、衛星的に動くことによって存在感を発揮した。そこから一歩抜け出して、大黒柱になれるような突出したFWの出現を待ち望んでいるという。