■世界につながるJリーグ
日本代表は、昨年のカタール・ワールドカップでドイツ、スペインを連破してラウンド16に進出して世界を驚かせたが、今シーズンもアウェーでドイツに完勝するなど強化が進み、今ではFIFAランキングでも17位と高い評価を受けつつある。
日本代表強化の最大の原因は、代表選手の多くがヨーロッパのクラブでプレーして高いプレー強度に順応していることだ。なにしろ、今ではチャンピオンズリーグに出場している日本人選手が何人もいるのである。
日本代表キャプテンの遠藤航はチャンピオンズリーグでも優勝を狙える強豪リバプールFCに移籍して、プレーのスピードをさらに上げて進化を続けている。
こうしたことが可能なのは、日本の育成システムが機能して優れた選手を輩出しているからであり、そして、多くの選手がプロ入りして最初にプレーするJリーグという舞台のプレーのレベルが高いからでもある。
Jリーグでプレーするによって、いつでもヨーロッパでプレーするだけの準備ができるのだ。「Jリーグで活躍できれば、ヨーロッパでもプレーできる」。若い選手が次々と流出するのはJリーグが空洞化するリスクもあるが、Jリーグにとっては誇るべきことでもある。
すなわち、Jリーグの充実は代表強化に直結しているのだ。