■「自分は8番で出ようが、6番で出ようが、割と得点を取ってきた」
そして上田の得点で1点をリードした前半28分、田中碧(デュッセルドルフ)からパスを受けた鎌田はペナ外から左足を一閃。豪快なミドルシュートを決めきった。
「引かれた相手だったんで、どっかでミドルシュートを打ちたいなと思ってて、ああいう試合展開でなかなか打てなかったけど、振り切れてよかった。自分は8番で出ようが、6番で出ようが、割と得点を取ってきた選手なんで、点を取れないと『若干、物足りない』という印象になる。相手がどこであれ、ゴールを取れたのはよかったと思います」と本人も安堵感をのぞかせた。
鎌田自身もしっかりと結果を残し、3-0で前半を折り返した日本。しかし後半を迎えると、彼は早々とベンチに下がり、追加招集の佐野海舟(鹿島)がピッチに登場した。この時点では21日のシリア戦(ジッダ)に向けての温存かと思われたが、試合終了のミックスゾーンでの様子がどこかおかしかった。
「プレー時間は決まっていた? そんなことはないですね。足を痛めた? 足じゃないです」とどうも歯切れが悪い。結局、腰を負傷したことが明らかになり、鎌田は17日深夜の移動便には乗らず、このまま離脱する可能性が高まったのだ。