【所属チームで苦しむ鎌田大地の、代表活動の光と影(1)】森保監督の「親心」に応えたが……。ミャンマー戦でまさかの負傷交代で、いつもと違った取材対応の画像
ミャンマー戦でプレーするサッカー日本代表の鎌田大地 撮影:中地拓也

 2026年北中米ワールドカップ(W杯)で本気で優勝を狙っている日本代表。その彼らが16日の北中米ワールドカップのアジア2次予選初戦・ミャンマー戦(吹田)に挑み、上田綺世(フェイエノールト)のハットトリックなどで5-0で圧勝。「史上最強」の呼び声に通り、W杯予選で毎回のように苦戦を強いられるという日本代表の嫌なジンクスを払拭してみせた。

 とはいえ、「実質7バック」で超守備的に戦ってきたミャンマーに攻めあぐんだ印象も拭えない。序盤は各駅停車のパス回しが目立ち、サイドからもなかなかクロスを入れられなかった。そこで変化をつけようとしたのが、右インサイドハーフ(IH)で先発した鎌田大地ラツィオ)だ。

 彼は相手のギャップや最終ライン背後の背後に侵入しようという意識を強く押し出し、開始4分には谷口彰悟(アルラーヤン)が堂安律(フライブルク)にタテパスを出した瞬間、一気にペナルティエリア内に飛び込み、チャンスを作ろうと試みた。

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