■磐田はCB伊藤槙人が出場停止
11月12日に最終の42節を迎えるJ2リーグは、J1自動昇格圏の2位を巡る争いが注目だ。勝点73で2位の清水エスパルスを、勝点72で並ぶジュビロ磐田と東京ヴェルディが追走している。
磐田が勝って清水、東京Ⅴが引分け以下に終わると、磐田は2位に滑り込む。また、磐田と東京Vが勝って清水が引分け以下に終わると、東京Vとの得失点差の争いになる。41節終了時点で磐田がプラス29、東京Vがプラス24となっており、ここでは磐田が優位だ。
磐田が引分けた場合は、清水の敗戦と東京Vの引分け以下が2位浮上の条件となる。
磐田の最終節は、栃木SCとのアウェイゲームだ。栃木は35節から7試合連続で勝利から遠ざかり、前節は東京Vに0対1で敗れている。システムは3バックで固定されており、中盤から前線の立ち位置が試合によって変わることはあるものの、スカウティングはしやすいはずだ。乾貴士(清水)と並んでリーグトップの10アシストをマークしている右SB鈴木雄斗、左SB松原后が高い位置を取ることで、3バックの目線をずらしながら得点機を作りたい。
気になるのは伊藤槙人の出場停止だ。後半戦はリカルド・グラッサと最終ライン中央を構成してきたCBが、累積警告で出場停止となる。代わって出場するのはDF鈴木海音だろう。U―22日本代表に招集されている彼がピッチに立てば、8月12日のFC町田ゼルビア戦以来3カ月ぶりとなる。最終ライン中央のキャスティングは要チェックだ。
J1自動昇格が叶わなかったとしても、3位をキープすればJ1昇格プレーオフをホームで戦うことができる。その意味でも、磐田にとっては負けられない一戦だ。