■5位・千葉は直接対決2試合を残す
前節終了時点で3位の磐田、4位の東京Vは、J1昇格プレーオフの出場権を得ている。残りの2枠は勝点64で5位のジェフユナイテッド千葉、勝点61で6位のヴァンフォーレ甲府、勝点61で7位のモンテディオ山形、勝点59で8位のV・ファーレン長崎、勝点58で9位の大分トリニータ、勝点57で10位のファジアーノ岡山、同じく勝点57で11位のザスパクサツ群馬までが、数字上は可能性を残している。
得失点差を見ると、長崎がプラス11で最多だ。一方、大分は5位以下の7チームで唯一のマイナスとなっている(マイナス3)。最終的に勝点で並ぶことも想定すると、大分は残り2試合でより多くの得点が必要だ。
5位の千葉は直接対決の連戦だ。41節はアウェイの群馬戦、最終節はホームの長崎戦である。
後半戦の主役と言ってもいい千葉は、38節の水戸戦で連勝が「7」で止まった。続く39節は、東京Vに2対0から試合を引っ繰り返された。東京Vとの6ポイントマッチを落としたのは痛かったが、前節のいわきFC戦で3試合ぶりの勝利をつかんでいる。
途中出場のFW小森飛絢が3試合ぶりとなるゴールを叩き込み、1対0の勝利を呼び込んだ。大卒1年目の小森は通算13得点だ。得点ランキング4位タイのこの数字は、藤枝MYFCからセレッソ大阪へ移籍した渡邉りょうと並んで日本人トップでもある。残り2試合でさらに数字を伸ばし、日本人単独トップを狙いたい。
いわき戦ではMF椿直起が、7月16日以来の出場を果たした。2列目の左サイドからの仕掛けで、攻撃にアクセントを加えた。ドリブル突破という明確な武器を持つ彼の戦列復帰は、小林慶行監督の選手起用を柔軟にするだろう。
5位の千葉と11位の群馬が激突する一戦は11月5日、群馬のホームで14時にキックオフされる。千葉が攻め、群馬がしのぐ構図が予想されるなかで、どちらも勝点3を求めるだろう。終了のホイッスルが鳴るまで、目が離せない攻防が繰り広げられるはずだ。