■磐田の1トップは18歳・後藤か
ラスト2試合となったJ2リーグは、11月4、5日に41節が開催される。J1自動昇格圏への浮上を目ざす3位のジュビロ磐田は、17位の水戸ホーリーホックをホームに迎え撃つ。横内昭展監督が指揮する磐田は、2位の清水エスパルスを勝点1差で追いかけている。
磐田は清水との勝点差だけでなく、同勝点で4位の東京ヴェルディとの得失点差も意識するべき立場だ。前節終了時点で磐田の得失点差はプラス24で、東京Vはプラス23だ。総得点では磐田が大きく上回るものの、得失点差で順位を落とすことは避けたい。
J1昇格プレーオフに出場することになった場合、試合会場はリーグ戦上位クラブのホームとなる。さらに言えば、引分けの場合はリーグ戦上位クラブが勝者となる。3位を確保しておくことにも、大きな意味があるのだ。
磐田は前節の東京Ⅴ戦で、FWジャーメイン・良が前半開始早々に負傷交代した。今節に間に合うかどうかは不透明だ。18歳のFW後藤啓介が、スタメンに名を連ねることになるだろう。ここまでチーム2位タイの7ゴールをあげている彼は、この試合のキーパーソンにあげられる。2試合連続で終盤に出場しているコロンビア人FWファビアン・ゴンザレスは、ベンチから登場を待つはずだ。
水戸は5試合連続で勝利がない。J1昇格プレーオフ出場の可能性がない一方で、J2残留が決まっている。モチベーションを見つけにくい立場で、この試合にかける思いの強さでは、ホーム最終戦でもある磐田が上回ると考えていい。
磐田は水戸戦を前に、GK八田直樹が引退を発表した。クラブ生え抜きの37歳は、水戸戦の試合後に引退セレモニーを行なうことになっている。八田に勝利を捧げることも、磐田のモチベーションになっているだろう。
磐田対水戸戦は、11月4日の14時にキックオフされる。