■清水は勝てばJ1昇格決定の可能性も
J2リーグがクライマックスを迎えている。FC町田ゼルビアのJ2優勝は決まったが、残りひとつのJ1自動昇格枠、J1昇格プレーオフ圏を巡るサバイバルは、ラスト2試合の現時点でなお混とんとしている。
J1自動昇格枠の2位の座は、勝点70で2位の清水エスパルス、勝点69で3位のジュビロ磐田、磐田と同勝点ながら得失点差で劣る4位の東京ヴェルディの3チームが争っている。清水が今節の大宮アルディージャ戦に勝利し、磐田と東京Ⅴが揃って黒星を喫すると、清水の2位が確定する。
清水は前節のロアッソ熊本戦で、今シーズン初めての逆転負けを喫した。前半終了間際に同点に追いつかれ、後半開始から10分強で1対2とされ、67分にダメ押し弾を浴びて敗れた。
秋葉忠宏監督は37節の藤枝MYFC戦に敗れた翌節の磐田戦に、スタメン変更なしで臨んだ。MFホナウドが先発に復帰した藤枝戦からは、4試合連続で同じ11人を選んでいる。
熊本戦は1対3で敗れたものの、MF乾貴士、MFカルリーニョス・ジュニオ、MF中山克広、FWチアゴ・サンタナを中心とした攻撃はいつもどおり機能していた。取るべきところで取っていれば、結果は違ったものになっていただろう。
控えのメンバーも充実している。右サイドをアップダウンしてチームを活性化させるDF北爪健吾、左右両サイドの複数ポジションに対応するDF岸本武流らは、システム変更につながる交代カードとしても有効だ。
前線ではFW北川航也が2試合連続で途中出場している。いわき戦では2アシストを記録し、熊本戦では67分からの出場でチーム最多タイの3本のシュートを記録した。アカデミー出身の27歳が7月1日以来の得点を決め、ホームのIAIスタジアム日本平に歓喜を呼び込めるか。