【ルヴァン杯決勝で浦和レッズMF小泉佳穂に期待される”10と8の間”の仕事(1)】ギャップに向き合いい、「ここ最近はミスに対する恐怖心がすごくて」と語っていた前半戦の画像
浦和レッズの小泉佳穂 撮影:中地拓也
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 ルヴァン決勝は塩試合になる。

 浦和レッズ小泉佳穂は言い切る。サッカーをエンタメとして捉えるならば、もちろんスペクタクルに1点でも多くゴールを狙うというのが、ファン層が広くなればなるほど喜ばれるのかもしれない。しかし、これはルヴァン杯というタイトルをかけた戦いである。自分たちが負ける可能性というものをできる限り排除しながら、相手の隙を狙って行く。

 三度のアジア王者に輝いた浦和はここという勝負で、そうした負けないパワーというものを押し出す伝統を持つが、母国ポーランドで数多くのタイトルを勝ち取ってきたマチェイ・スコルジャ監督も、それを踏襲できるメンタリティと戦術知識を持ち合わせており、0ー0の引き分けに終わった鹿島戦から中6日で迎える決戦に向けて、準備を整えているはずだ。

 アビスパ福岡長谷部茂利監督が手堅く負けないサッカーを植え付けてきており、ロースコアの戦いになってくることは容易に予想できる。だからこそ、相手の隙を作り出すこと、そして逃さないことが求められてくる。そのキーマンの一人は小泉だろう。浦和に在籍して3年目になる小泉はリカルド・ロドリゲス前監督からマチェイ・スコルジャ監督に代わり、二列目の左右中央、あらゆるポジションで起用されて現在にいたる。

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