■出場しなかった2人のFW
しかし結果は2-4の敗戦だった。守備を固めて前線の外国人FWのスピードと決定力を生かすことを意図した仁川の戦略にきれいにはまり、カウンターから失点を重ねた。横浜FMの得点はいずれも前半、ともにMF吉尾海夏のCKから西村拓真と宮市亮のヘディングシュートだった。仁川に先攻を許しながらその都度追いつき、前半は2-2で折り返したのだが、後半にはいって攻撃力を高めることができず、仁川の交代出場のFWロドリゲス(ブラジル)に2点を許した。
横浜MFのケヴィン・マスカット監督は、前週末のJリーグ、サガン鳥栖を迎えてのホームゲームとこの仁川戦を、2試合セットで考えていたようだ。GK一森純を除き、フィールドプレーヤー全10人の先発を完全に入れ替えて送り出したからだ。鳥栖戦では両チーム無得点で迎えた終盤に試合が動き、後半42分に先制を許したものの、交代出場した吉尾のゴールで追いついて1-1の引き分けに持ち込んだ。
この試合には、攻撃陣では今季17ゴールのエースFWアンデルソン・ロペスと左サイドの突破で攻撃を牽引するFWエウベルをそろって先発で送り出したが、「完全ターンオーバー」の仁川戦ではふたりはベンチに置かれ、結局出場しなかった。