AFCチャンピオンズリーグ(ACL)が始まった。日本からは4チームが参加して、アジアの頂点を目指す。その初戦を、サッカージャーナリスト・大住良之が読み解く。
■現行方式最後の大会
2023/24シーズンのAFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージが始まった。コロナ禍によって変則的な大会方式を余儀なくされた過去3シーズン(2020、2021、2022)を経て、「秋春制」にシーズンを改めたが、現行の40クラブ(10グループ)が出場してのグループステージという形は今季が最後になる。
来季から、この大会は「ACLエリート(24クラブ)」と「ACL2(32クラブ)」に分かれた新方式となる。当面、日本からは、「ACLエリート」には3クラブ(Jリーグ優勝、天皇杯優勝、Jリーグ2位)が出場し、「ACL2」にはJリーグ3位のクラブが出場することになっている。
さて現行方式最後のACL、日本からの出場クラブは、2022J1リーグ優勝の横浜F・マリノス、天皇杯優勝のヴァンフォーレ甲府、J1リーグ2位の川崎フロンターレ、そして昨年度のACL優勝によってプレーオフ出場権を獲得、香港の理文を3-0で下してグループステージに進出した浦和レッズの4つ。9月19日と20日の両日にわたって行われた第1節では、明暗が分かれる形となった。