■世界での戦いを見据えて

 これからこのチームはアジア予選を戦って世界大会出場を目指し、U-20ワールドカップでは世界各国と勝負しなければならない。様々なタイプの相手と戦い、時には相手がフィジカル勝負を挑んでくるかもしれないのだ。

 相手の出方や試合の流れに応じて、戦い方を変えていけるだけの戦術的対応力を身に着けなくてはならない。

 だが、残念ながら、まだ立ち上げたばかりのチームにはそういうチームとしての一体性や戦術的な柔軟性が欠けており、自分たちの持っているものを表現することだけになってしまった。その結果が韓国戦の敗戦につながったし、2戦目では静岡ユースに2対0で勝利したものの、必ずしもゲームを支配できていたわけではなかった。

 そして、最終戦でも関東大学選抜とも引き分けたU-18日本代表は1勝1PK負け1敗の勝点4に終わり。勝点4で並んだ静岡ユースを得失点差で上回ってなんとか2位に食い込むのが精いっぱいだった(静岡ユースが3位、U-18韓国代表は日本代表に勝っただけで1勝2敗の最下位に終わった)。

(3)へ続く
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