7~8月の夏の移籍期間に安部裕葵、中島翔哉という元日本代表クラスのアタッカーを補強した浦和レッズ。
「AFC制覇とJリーグ制覇を同シーズンにしたクラブは今までにない。自分たちはそれを目指したい」と興梠慎三が語っていた通りの充実した陣容が揃ったと見られていた。
ところが、中断期間明け早々の8月2日の天皇杯4回戦で名古屋グランパスに0-3で敗戦。いきなり躓くと、6日のJ1・横浜F・マリノス戦で主導権を握りながら0-0と勝ち切れず、13日のサンフレッチェ広島戦は1-2とまさかの逆転負けを喫してしまった。
これでリーグ4戦未勝利で、勝ち点も38と首位・ヴィッセル神戸と9差まで拡大。興梠の言う「ACL・J1の両獲り」が厳しくなったと言わざるを得ないだろう。
苦境に瀕するチームの戦いを目下、外から見つめているのが小泉佳穂だ。マチェイ・スコルジャ新監督体制に移行した今季、開幕からトップ下に定着し、4月30日と5月6日のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝・アルヒラル戦のホーム・アウェー両ゲームにも先発しているMFである。しかし、アジア制覇の原動力となった男は、5月20日のアビスパ福岡戦からベンチを外れて以降、出番が激減。リーグ4試合に途中出場しただけだ。
指揮官は「体調不良」と説明したが、8月9日の公開練習を見る限りでは、全体練習もフルで参加。プレーに支障はない模様だった。