【川崎・佐々木旭の広島戦前の現在地(1)】「川崎に入るまでがずっとトゲトゲだった」4戦連続出場&高知戦決勝ゴール、TMのキャプテンマークで感じたこと……「川崎を選んで良かった」の画像
川崎フロンターレの佐々木旭。練習試合ではキャプテンマークを巻いてプレーした 撮影:中地拓也

 8月19日に、川崎フロンターレはアウェイでJ1第24節のサンフレッチェ広島戦に挑む。その試合を前に、闘志を燃やしているのが佐々木旭だ。

 今季はここまで12試合に出場しているが、その時間は486分とけっして多くはない。というのも、同じポジションに登里享平という偉大にして強大な壁があるからであり、その牙城を崩すには至っていないからである。

 それでも、7月1日のJ1名古屋グランパス戦で途中出場すると、翌戦こそ試合出場はかなわなかったものの、横浜F・マリノス戦からヴィッセル神戸戦までリーグ戦4試合に出場している。そして、その間に行われた天皇杯4回戦・高知ユナイテッドSC戦では途中出場で決勝ゴールを記録して存在感を示した。

 開幕から4試合連続で出場した後に出番がなかった佐々木が、トゲトゲな日々から抜け出したかに思えるが、「川崎に入るまでがずっとトゲトゲだったのでその時に比べたら苦しさはないです」と語る。むしろ、「レベルの高い中でサッカーできているんで、すごい楽しいですし、ここ(川崎)を選んで良かったなって思います。他のチームに行っていたら経験できないこともいっぱいあるんで、今のこの時間を大切にしなきゃなって思いながら、かつ、自分がこのチームの中心になってやっていけるようにやっていきたいです」と、強く前を向いている。

 当然、試合出場に対する気持ちは強まっている。

「去年に比べればスタートで出る機会というのも少ないですし、試合に出たいという思いは強くなっていますけど、こういう時期は時期で大事な経験にもなります。それに、今までのサッカー人生でベンチから出るってことがなかったんで、それを今経験しているということでプラスになっているし、今後に生かしていかなければいかない。この時間を無駄にせず、でも、スタートで出るという気持ちも忘れずに持っています」

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