吉田麻也のMLS・ロサンゼルス・ギャラクシー、鎌田大地のラツィオなど、8月に入ってから大物日本人選手の移籍が続々と決定している。
2022-23シーズン・オランダ王者のフェイエノールト入りが決まった上田綺世もその1人。欧州初挑戦だった昨季、ベルギー1部のセルクル・ブルージュで22ゴールを挙げた24歳の点取屋のステップアップがようやく実現したわけである。
「UEFAチャンピオンズリーグ(CL)に出るような欧州のトップ・トップのチームに日本人が評価されて買われていくということは、日本サッカーのレベルアップを示している。選手と指導者、サッカーに関わる全ての人たちと喜びながら、さらに彼らを応援していけたらなと思います」
日本代表の森保一監督も前向きにコメントしていたが、特に日本人FWのCL出場となると、レスター時代の岡崎慎司(シントトロイデン)、リバプール時代の南野拓実(モナコ)、セルティックで昨季CLを経験した古橋亨梧、前田大然(ともにセルティック)などまだまだ少ない。
MFやDFであれば、中村俊輔(横浜FCコーチ)、長谷部誠(フランクフルト)、本田圭佑、香川真司(C大阪)、内田篤人(JFAロールモデルコーチ)、長友佑都(FC東京)、鎌田などCL経験者は複数いるが、傑出した点取屋がひしめく欧州で日本人FWがCLに参戦するというのはハードルが高いこと。その挑戦権を上田綺世は手にしたわけである。