■町田、東京Vが即戦力を補強
2023年シーズンの第2登録期間が、7月21日に開いた。いわゆる夏の移籍市場がオープンし、J2の各クラブもさっそく新戦力を登録・デビューさせている。
27節終了時点で首位を走るFC町田ゼルビアは、DF鈴木準弥をJ1のFC東京から、MFバスケス・バイロンを東京ヴェルディから獲得した。ふたりは22日のジェフユナイテッド千葉戦でいきなりスタメンに名を連ねている。
右SBの鈴木は、21年にJ2昇格1年目のブラウブリッツ秋田で主力として稼働した。同年夏にFC東京へ引き抜かれている。スタミナ豊かに上下動できるタイプで、右足のキックの精度に定評がある。また、得意のロングスローは町田のスタイルに合致する。
バスケス・バイロンは4-4-2の右サイドハーフで先発出場した。オーストラリア代表FWミッチェル・デュークのヘディングシュートをアシストするなど、すぐに結果を残している。
3位の東京ヴェルディは、セレッソ大阪からMF中原輝を期限付き移籍で獲得した。21年にモンテディオ山形で6得点8アシストとブレイクしたドリブラーで、22年からJ1のC大阪でプレーしていた。
23日のベガルタ仙台戦にスタメン出場した中原は、1得点2アシストの活躍で4対3の勝利に貢献している。2列目の右サイドで違いを生み出すレフティーは、バスケス・バイロンの穴を埋めていきそうだ。
中原の獲得に先駆けて、東京Vは7月上旬にFW染野唯月をJ1の鹿島アントラーズから育成型期限付き移籍で獲得している。21歳の染野の補強は昨シーズンに続くもので、それに伴ってFWマリオ・エンゲルスとの契約を解除した。東京Vはピンポイントで即戦力を補強し、J1昇格を手繰り寄せようとしている。