9月のドイツ(ヴォルフスブルク)・トルコ(ゲンク)2連戦まで日本代表活動も小休止。代表の大半を占める欧州組はほとんどがプレシーズン入りし、最も開幕の早いベルギー勢が7月29・30日に23−24シーズン初陣を迎える。イングランド、スペイン、ドイツなどの欧州5大リーグは8月中旬に揃って新シーズンに突入。いよいよ新たな1年が幕を開けることになる。
今夏は「多くの代表主力級が動くのではないか」という観測も根強かったが、ふたを開けてみると、現段階では三笘薫(ブライトン)、伊東純也(スタッド・ランス)、板倉滉(ボルシアMG)らは残留。古橋亨梧と前田大然のセルティックコンビも契約延長を選んでおり、目立った動きは見られていない。
昨季限りでフランクフルトを退団し、ビッグクラブ行きが濃厚と見られた鎌田大地は、ACミラン入りの可能性が遠のいた模様。目下、久保建英と同じレアル・ソシエダ行きが有力視されるが、まだ正式決定には至っていない。
「選手が『ここに行きたい』『ここでプレーしたい』というチームに行けて、より充実した時間を過ごせるようなところに行ってもらいたいと思っています。そのクラブがより高いレベルであればあるほど、競争の中で成長できる。そうあること願っています」
7月中旬にインタビューに応じた森保監督はこう語っていたが、ハイレベルの環境で切磋琢磨する選手が増えるのが理想的なのは確か。そう考えると、現状はやや物足りなく映るかもしれないが、環境が大きく変わらなければ、出番減少や序列低下のリスクも減る。代表チームにとってはプラスに働く部分もあると言えそうだ。